第69章 番外編~シンデレラ(?)~
~翔side~
「…さ…きて…」
なんだろう…声がするけど…
「し…さん…」
し…さん?掛け算か?
「翔兄さん!起きてください!!」
翔「うわっ!!な、何だ!?」
突然起こされて飛び起きた俺は、状況が全くわからなかった
和「何時まで寝てるんですか!?さっさと掃除をしてください!!」
翔「へ?掃除?」
…一体なんの事だ?
和「何ですか?その意味のわからないというような顔は…さっさと始めないと日が暮れますよ」
翔「あ、うん…って何で俺?」
和「翔兄さんがしないで誰がするんですか」
今まで俺がすると、逆に片付かないって言ってるのに…
その時
潤「あ、翔兄さん!こんな所で何してるの!?早く朝ごはん作って!」
翔「はあー!?」
お、俺が朝ごはんを作るの!?
潤「何?俺何か変な事言った?」
和「変は翔兄さんですよ。さっきから反抗的なんです」
いやいや、俺は普通だと思うぞ!
その時俺は、自分の格好に気がついた
翔「え!?な、何だーーー!?この格好は!」
俺が着ていた服は継ぎはぎだらけのスカートだった
そして、和也と潤の服は同じスカートだけど、如何にもブランド品とわかるものだった
翔「何で俺はこんなボロい服で、お前らはブランド品なんだ!?」
和「…今さらでしょ?」
潤「だよね…」
翔「そこ、さらっと流すか!?」
潤「どうでも良いけど、早く朝ごはん作ってね翔兄さん」
翔「どうでも良い!?俺の主張完全無視!?」
和「翔兄さんの主張こそ無駄ですよ。はい、さっさと働く働く!」
…俺の可愛い弟はどこいったんだ…