第67章 プロポーズ大作戦!(2)
そのまま見合いを行うホテルについた
広「智様、どうぞ」
智「…ジイチャンは?」
広「本日はどうしても外せない会食がありまして、少々遅れて来られる予定となっております」
…なら、今日じゃなくても良かったんじゃないか?
まぁ、何時もの事だからいっか
俺はそのままホテルに入り、最上階のレストランに向かった
レストランの入ると、スタッフから奥にあるVIPルームに通された
<コンコン>
智「失礼します」
中に入ると、50代位の男性と小柄な若い女性が座っていたが、俺の姿を見て立ち上がった
父親「大野さん、今日はこのような席を設けて頂きありがとうございます。私、橘と申します。こちらは娘の沙織です」
沙「は、初めまして…沙織です」
智「初めまして、大野智です。どうぞお掛けください」
俺は橘親子を椅子に掛けるように促した
父親「大野さん、会長は?」
智「申し訳ありません。祖父は本日遅れてくるそうで…」
父親「ああ…会長はお忙しいですからね。こちらはお気になさらずに…」
智「恐れ入ります」
娘の方を見ると、緊張しているのか顔を赤くして、ずっとうつ向いたままだった
智「えー…っと、沙織さん?」
沙「え!?あ、は、はい!」
智「大丈夫ですか?」
沙「ははは、はい!!」
…えらいどもってんな…
橘「ははは!沙織は今日の日を楽しみにしてて、昨日から緊張して眠れなかったらしいですから」
智「はあ…」
父親「まぁ、いきなり結婚相手が目の前に現れたら、緊張するのは当たり前ですかね」
…は?
智「あの…結婚相手って?」
父親「え?もちろん智さんの事ですよ?」
智「あ、いや自分は…」
父親「いやいや、会長から伺ってますよ?智さんが沙織との婚姻に前向きだと」
智「は!?」
何だそれは!?俺は知らねーぞ!!