第67章 プロポーズ大作戦!(2)
~智side~
見合い当日、予定時間の30分前に広野が迎えにきた
広「智様、和也様、雅紀様。ご無沙汰しております」
智「おう、久しぶり」
和「広野さんもお元気そうで」
広「お心遣い、ありがとうございます…そちらの方は?」
広野が見てる方を確認すると、潤が立っていた
智「ああ、前に話しただろ?俺の異父兄弟の潤だよ」
広「この方が。初めてお目にかかります、私大野会長の専属秘書をしております広野と申します」
潤「初めまして、潤です」
その時、翔くんの姿がないのに気がついた
智「あれ?翔くんは?」
雅「何か用事が出来たから出掛けるって」
広「智様…翔様とは?」
智・雅・潤「…え?」
和「・・・」
何で翔くんの事知らないんだ?
潤「あの…広野さん、翔兄さんの事ご存知ないですか?」
広「…いえ…私は存じ上げませんが…」
雅「え?智兄どういう事?」
智「いや…俺にもわかんねー」
一体どういう事なんだ?
広「智様、お時間がございません。とりあえずお車に乗られてください」
智「あ、ああ…」
腑に落ちなかったけど、とりあえず車に乗り込んだ
智「…なぁ、広野」
広「何でございましょう」
智「ジイチャンから聞いてないか?潤の兄貴の翔くんも一緒に大野の籍に入れるって話」
広「申し訳ございません。私は何も…」
智「そっか…」
…おかしい…俺は間違いなくジイチャンに翔くんの事も伝えたのに…
広野が知らないだけ…?
いや…恐らくそれはないな…ジイチャンは広野に対して絶大な信頼を寄せてるからな…それに潤の事は知ってたし…
俺は解らない事だらけで、頭がグチャグチャだった