第60章 家族になろう(6)
~和也side~
翔兄さんが行方不明になって、早3日たった
相変わらず翔兄さんからの連絡はなく、こちらから連絡をしてもなしのつぶてだった
和「潤くん…少し休んで下さい…顔色悪いですよ」
潤「ありがとう…俺は大丈夫だから…俺より雅紀兄さんの方が心配だよ」
確かに…あの日以来、雅紀兄さんは食事も程々に、夜も起きてる事が多かった
智「雅紀、何かあった時の為に休んでろ。そんなんじゃいざという時大変だろ」
雅「…翔ちゃんの声が聞こえるんだ…」
智「翔くんの声?」
雅「寝ると聞こえるんだ…『雅紀助けて』って…きっと何処かで翔ちゃんが助けを待ってる…そんな中、休んでなんていれないよ」
潤「雅紀兄さん…それならなおの事、休んでおかないと…翔兄さんを助けられないよ?」
そんな話をしている所に、家の電話がなった
和「はい…大野です」
『S警察ですが、こちらは櫻井翔さんのご自宅でよろしかったですか?』
え?警察?櫻井って…
和「あ、はい。そうですが…」
警察『櫻井翔さんはご在宅ですか?』
和「いえ、今ちょっと…留守にしてますが…何か?」
俺の受け答えに、皆が何かあったのではないかと電話口に近づいてきた
警察『本日、当署に遺失物で櫻井さんの物と思われるカバンと一緒に衣類が届きましたので、確認に来られますか?』
和「え!?翔兄さんの!?解りました!直ぐに伺います!!」
警察『お願いします』
そう言って電話を切った
雅「和、電話何だって!?」
和「警察から、翔兄さんのカバンと衣類が落とし物で届いたそうです!」
潤「衣類!?」
…一体どういう事なんだ?