第45章 和也の気持ち(7)
智「何も貰うつもりはないし、見逃すつもりもない。お前を警察につき出すだけだ…」
透「やめろ!!お、俺を警察につき出してみろ!親父が黙ってないぞ!お前らなんか簡単に潰して…」
智「…やってみろよ。大好きな親父さんが困るだけだぞ」
透「何だと?」
智「…大野グループを相手にするつもりならな」
透「な!?お、大野…グループ…」
三枝透は大野グループの名前を出した途端、崩れ落ちてしまった
雅「じゃあ俺、コイツ連れて警察に行ってくる」
智「俺も行くよ。翔くん、潤を病院に…」
潤「…う…ん…」
和「潤くん!?」
潤くんが眼を覚ました
潤「あれ…ここ…は…」
翔「潤大丈夫か!?」
潤「…翔兄さん…?あれ…俺…」
和「潤くん、頭を殴られてますから横になってて下さい…すみません…私を庇ってくれて…」
潤「和を…庇って…?って…事故の事…?」
…え?事故…?
翔「潤…お前…まさか…」
和「潤…くん…もしかして記憶が…」
記憶が…戻った…?
智「潤!俺達が解るか!?」
潤「え?智兄さん…雅紀兄さん…翔兄さんに…和…でしょ?」
翔「潤この人解るか!?」
そう言って翔兄さんは、スマホから写真を何枚か見せた…その写真は
潤「…松本の父さんと母さんに翔兄さん…これ、もしかして俺が三歳の時の誕生日の写真?」
翔「そう…そうだよ!潤!!」
…戻ってる…潤くん…記憶が…
和「潤…くん…」
潤「え!?か、和なんで泣いてるの!?それに翔兄さんも…」
和「潤くん!!」
俺は嬉しさから思わず潤くんに抱きついていた
潤くんが…帰ってきてくれたんだ…!