第40章 和也の気持ち(2)
~和也side~
あの事故から1ヶ月がたち、潤くんが退院することになった
記憶はまだ戻ってないけど、怪我の方は大丈夫と言うことで、自宅の方が記憶回復には良いのではとの考えから今日の退院となった
潤「ここが…自宅?こんな立派な…」
智「まぁ…家は立派かもな」
すると潤くんは、隣の建物が気になったみたいだった
潤「あの建物は?」
智「ん?ああ、一階は前に話したお前の店だよ。で、上が何でも屋の事務所」
潤「あそこが…入っても良い?」
智「もちろん良いに決まってるだろ」
店内に入ると潤くんは、キョロキョロと回りを見回して厨房に入っていった
和「何か作ってみますか?」
潤「え?」
和「潤くん、さっきから何か作りたいって顔してますよ。良かったら私も手伝いますから」
潤「…うん」
そして、潤くんは冷蔵庫を確認しはじめた
やっぱり記憶がなくても、体は覚えてるものなんだな…
智「ずっと店を休んでたから食材はあまりないだろ?何か買ってくるぞ」
潤「あ、じゃあちょっとメモするから」
そう言って潤はメモをとり
潤「ごめんなさい、これだけお願いします」
智「了解…潤…この食材って…」
潤「え?何かおかしい?」
智「あ、いや大丈夫!ちょっと行ってくるよ」
そう言いながら智兄さんは俺を手招きしてメモをみせた。その食材をみて
和「…これって…」
智「…翔くん呼んどいて」
そう言って智兄さんは買い出しに行き、俺は翔兄さんに電話した