第39章 和也の気持ち(1)
~翔side~
病院から、和也と潤が事故に遭ったとの連絡が入り、急ぎ駆けつけた
病院に着くと今手術中だと聞き、手術室に急ぐとそこに和也がいた
雅「和!!」
和「…兄…さん…」
和也は憔悴しきった顔をしていた
智「和也、お前大丈夫か?怪我は?」
和「私は…潤くんが庇ってくれたから、かすり傷ですけど…潤くんが…」
そう言って和也は震えていた
翔「大丈夫…潤はそんなに柔じゃないから…大丈夫」
俺は和也の隣に座り強く抱き締めた
和「潤くん…潤くん…」
和也は身体を小さくして泣いていた
そのまま暫くすると、手術中のライトが消え、中から医師が出てきた
智「先生!潤は…弟は大丈夫ですか!?」
医師「怪我は肋骨を骨折してますが、命に別状はありません。ただ頭を強く打っていますので、暫くは絶対安静で…」
翔「ありがとうございます!」
雅「良かったな!和!!」
和「…潤くん…大丈夫…」
雅「和?」
和也はその場に座り込み…
和「潤くん…良かった…潤…」
そのまま泣き崩れた…
その後、俺と智くんとで入院手続きと、医師から今後の治療方針を聞き潤の部屋に戻った
部屋に戻ると、ベットに横たわる潤の手を和也が握っていた
智「和也…今日は疲れただろ?もう帰って休め」
すると、和也は首をふり
和「…ここにいます」
翔「和也。潤は今晩麻酔が効いてて眼が覚めないらしいから…」
それでも和也は
和「いさせて下さい…潤くんの眼が覚めたら、一番にお礼と謝罪が言いたいんです…」
翔「和也…解った。智くん、俺と和也が残るから二人は家に帰ってて良いよ」
雅「俺も残るよ」
翔「あまり大人数でいても病院側の迷惑になるよ。何かあったら連絡するから」
智「そうだな…解った、明日朝また来るよ」
そう言って二人には帰ってもらい、俺と和也で残った