第35章 雅紀の恋人?(2)
翔「はぁー…またやっちまった…」
あの後、自宅に帰ってきて翔ちゃんは沈んでいた
和「いやー、雅紀兄さんにつけた盗聴器で聞いてましたけど、凄いですね。翔兄さんのキレっぷりは」
翔「…反省してる…」
潤「まぁ、でも翔兄さんが出ていかなかったら、和が飛び出しそうで危なかったよ」
智「とりあえず、今回の見合いは阻止できたけど、向こうは諦めてないようだったからな…」
美咲さん…可哀想だな…恋愛も自由に出来ないなんて…
雅「そういえば俺、美咲さんと何処であったんだろ?」
和「なんですか?突然…」
雅「いや…さっき美咲さんに俺、はじめまして…ですよね?って聞いたら美咲さんは会った事があるって言ってたんだ」
潤「そういえばそんな事言ってたね」
雅「俺全然覚えてないんだよな…」
依頼じゃないし…前の職場(ペットショップ)でかな…?
智「思い出せないって事は、対した事じゃないんじゃないか?道を訪ねられただけとか…」
そうなのかな…?
潤「でも、普通なら見合い相手に女性がいて、子供もいるとなったら結婚なんてさせないよね?」
智「子供を政略結婚の道具としか見てない親は、普通じゃないんだろ?」
雅「智兄…珍しくきついな…」
そんな話をしている矢先、翔ちゃんが持っていた仕事用の電話が鳴った
翔「はい、大野なんでも屋です…あ、どうも…」
…?何か翔ちゃんのテンションが下がったな
翔「え!?ち、ちょっと待って下さい!話が違う…!」
雅「翔ちゃん、どうしたの?」
電話を切った翔ちゃんに問いかけたら…
翔「美咲さんから…お父さんが交際を認めてくれたから、もう暫く恋人役をしてもらいたいって…」
えーーー!?