第35章 雅紀の恋人?(2)
~雅紀side~
お見合い当日、朝起きると何故か皆が話し合っていた
雅「おはよー…何やってるの?」
智「おー、おはよー。今さ、今日のお見合いを完璧に破談させる作戦を練ってたんだ」
雅「え?何をするの?」
すると和がにやりと笑い…
和「ふっふっふ…雅紀兄さんは知らない方が成功しやすいので秘密です」
…何か和怖ぇーよ…
智「とにかく、俺達も近くで待機してるから、頑張ってこいよ」
雅「…うん…」
翔「…俺、時間まで書類整理してくる」
潤「翔兄さん、後でコーヒー持っていくよ」
そのまま翔ちゃんは何も言わず出ていった
雅「翔ちゃん…」
潤「大丈夫だよ、雅紀兄さん。翔兄さんもどう接していいか解らないだけなんだから」
雅「うん…ありがとう」
和「では、私もそろそろ準備に取り掛かりますので」
…準備って…ほんとに何するんだ?
智「雅紀、お前も飯食ったら準備したほうがいいぞ」
雅「うん」
その後、準備を終えた俺は(俺は依頼者の顔を知らないから)智兄と一緒に、見合い会場のホテルに向かった
雅「智兄、どの人?」
智「えーっと…確かホールで待ち合わせで…あっ、いたいた」
智兄が指差す方向には、着物をきた可愛い女性が立っていた
智「すみません、遅くなりました」
美「いえ、私も今来たばかりです。今日は本当にありがとうございます」
雅「あ、はじめまして…ですよね?」
美「あの…雅紀さんはお忘れかも知れませんが、私はお会いした事が…」
雅「え?そうなんですか?」
…ヤバイ…覚えてない…
智「まぁ、そういう思い出話は後にして、そろそろ時間じゃないか?」
美「あ、そうですね。両親は先に行ってますので」
俺と美咲さんは会場に向かった…
ほんとに大丈夫かな…