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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第25章 母の心


~智side~

今日は全員総出で、翔くんと潤が以前住んでいた家『松本』家に来ていた

先日依頼を受けた、かえでさんと長澤が一緒になる事になり、この家に住んではどうか?との翔くんと潤からの申し出で、かえでさんの退院後に来ることになった

かえでさん達は最初「これ以上ご迷惑おかけ出来ません」と断ってきたけど、翔くんが「家は人が住んでいないと傷んでくるから」と言っていた

二人とも必要な荷物は既に運んでいたから、残った大きい荷物を貸倉庫に運ぶ事になっている

智「翔くーん!この本棚も運ぶのー?」

翔「あ、うん。あとこっちの棚も運ぶから」

一度荷物を運び、家の中に入ると奥にある部屋にいた雅紀と和也が何やら騒いでいた

智「お前ら何やってんだよ」

雅「あ、智兄!これ見て」

雅紀に言われて見てみると、箱の中に成績表やら賞状やらが入っていた

翔「あ、いけね。そこ片付けるの忘れてたな…何が入ってた?」

すると、和也が何やらニヤリとし…

和「『ぼくのかぞくーいちねんさんくみ まつもとじゅんー』」

潤「あーーー!!か、和!な、何読んでんだよ!?」

どうやら、潤の家族についての作文らしい

雅「まぁ、いいじゃん。子供の時に書いた作文でしょ?和、続き続き♪」

潤は恥ずかしいのかうずくまってしまったけど…正直俺も聞いてみたい

和「はいはい♪『ぼくのかぞくは、おとうさんとおかあさんと、おにいちゃんとぼくのよにんかぞくです。おとうさんはさらりいまんで、まいにちぼくたちのために、はたらいてくれてます。おとうさんは、とてもやさしいです。このまえも、なすをもらったので、ぼくたちを、ゆうえんちにつれていってくれました。』…なす?」

翔「…多分、ボーナスの事じゃないのか?」

智・雅・和「・・・あ、あははははは!!」

潤「わ、笑うなよ!子供の頃の作文だぞ!!」

潤は顔を真っ赤にしていた…可愛いぞ潤!!

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