第22章 本当の家族(2)
翔「そういえば、雅紀が和也の事心配してたけど大丈夫なのか?」
潤「あ、えーっと…翔兄さん、和也が好きな相手知ってる…よね?」
翔「え?うん…雅紀…だろ…?」
潤「…雅紀兄さんとやる時、声気をつけたほうが良いよ?和、昨夜の聞いちゃったらしくて、それでショック受けたらしいから…」
そう言うと翔兄さんは顔を真っ赤にして…
翔「え!?う、うそ!?こ、こ、こ、声って…えーーー!?」
動揺してる、動揺してる(笑)
潤「俺、夕飯の準備をするからいくね?」
何かぶつぶつ独り言を言ってる翔兄さんを残して、俺は部屋を出た
そこにちょうど和が帰ってきた
潤「あ、か、和…お、お帰り…その…」
ヤバイ…変に意識して和の顔まともに見れない…
和「ただいま、潤くん。今日は差し入れありがとうございます」
潤「え?あ、うん…」
和…怒ってないのか…?
その時突然、バタバタと足跡が近づいてきて…
雅「和ごめん!!」
和「は?」
雅紀兄さんが和に謝ってきた
雅「今朝、和が元気なかったの体調が悪かったんじゃなかったなら、きっと俺が何か和の事怒らせるような事したんだろ?だからごめん!!」
・・・雅紀兄さん、意味も解らず謝るって…
和「雅紀兄さん…私の方こそすみません…雅紀兄さんは関係ないんです…ただ、私が八つ当たりしてしまっただけですから…」
雅「和…」
その後、和は俺に近づいてきて
和「潤くん、ありがとうございます。潤くんに話を聞いてもらったお陰で、雅紀兄さんとこれまでと変わらずにいられそうです」
潤「和…」
そう言って、和は微笑んだ
この時俺は、この笑顔のため全力で和の事を守ろうと思った…
和「あ、雅紀兄さん、これ翔兄さんに渡して下さいね」
雅「翔ちゃんに?」
和は雅紀兄さんに袋を渡して自分の部屋に入って行き、雅紀兄さんは和から受け取った袋の中身を見て固まっていた…
後日翔兄さんに聞いたら、中身は湿布で一緒に『やり過ぎ注意』と書かれたメモが入ってたらしい…
ちょっと根にもってるのか?和…