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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第20章 パパと呼ばないで!?(7)


智「…ん…」

うっすら眼を開けると白い天井が見えて、腕に点滴が刺さっていた

智「…病…院…?」

そっか…俺…さくらを助けようとして…刺されたんだ…

さくら!!

智「痛っ!!」

起き上がろうと身体を動かした時、背中に激痛が走った…

翔「智くん!?」

俺の声が聴こえたのか病室の入口が開いて翔くんが駆けつけてきた

翔「だめだよ智くん、まだ無理しちゃ!智くん三日も意識不明だったんだよ」

三日も?

智「…翔くん…さくらは?」

その時また入口のドアが開き、入ってきたのは…

さ「パパー!」

雅紀、和也、潤と一緒にさくらが駆け込んできた

さ「パパ、大丈夫?痛くない?」

智「大丈夫だよ…ごめんな心配かけて…」

俺はさくらの頭を撫でて安心させた

智「なぁ…あの後どうなったんだ?」

潤「智兄さんを預かっているって電話があって、俺達で助けに行ったんだ」

雅「岡田くんの作戦でね」

そっか…岡っちにも迷惑かけたな…

さ「パパ早く元気になってね!パパに会えばママも元気になるから」

・・・?

智「翔くん…どっか悪いのか?」

翔「俺じゃないよ」

和「偶然ですけどね、さくらちゃんの母親が見つかりました」

智「え!?」

マジか!?あれだけ探したのに…

翔「智くんが動けるようになったら会いに…」

<コンコン>

誰だ?岡っちか?

ドアを開けて入ってきたのは松兄だった

松「智!」

智「松兄…来てくれたのか?」

松「智…良かった…気がついてたんだな…」

雅「松兄ずっと見舞いにきてたんだよ、智兄」

そっか…松兄にも心配かけちまったな

翔「松岡さん、俺達ちょっと出てきますので智くんお願いします」

松「え?おい…」

潤「!翔兄さん、もしかして…」

雅「え?何?」

和「良いから行きますよ。さくらちゃんお腹空いたでしょ。何か食べに行こうか」

さ「うん」

何故か皆して出ていってしまった…なんなんだ?一体…

松「ったくあいつら…変な気を使いやがって」

智「?」

何でかわかんねーけど、松兄と二人きりになって久し振りに色んな話をしたけど、俺は途中で疲れて眠ってしまった…

寝入り端、俺の額を何か触れた感触があったけど、気のせいかな…?

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