第19章 パパと呼ばないで!?(6)
<コツン…コツン>
男②「ったく、なんなんだ一体」
男が近づき窓を開けたその時
雅「ぅおりゃーーーー!!」
男②「うぐっ!」
窓から雅紀兄さんが飛び込んで、窓際にいた男の顔面に膝蹴りを入れた…うわー痛そう…
男①「なっ!?」
雅紀兄さんが突入したのを合図に潤くんが竹刀を持って駆け込んできた
潤「たぁーーーっ!!」
男①「うわっ!!」
こっちの男は潤くんの竹刀で腹を殴られていた
和「初めて知りましたよ、潤くんが剣道の有段者だったなんて」
翔「俺も雅紀が空手有段者って知らなかった…」
社「うっ!」
ああ、もう一人も雅紀兄さんが押さえ込みましたね
岡「おーい、お前ら。俺の見せ場も作っとけよ」
社「何だてめぇは…!?」
岡「警察だ!銃刀法違反、及び殺人未遂の容疑で逮捕する!」
岡田くんの声の後、警官が入ってきた
雅「岡田くん…一番おいしいとこ持ってくなー…」
岡「俺の考えではラスボスは俺がもらう予定だったんだがな」
岡田くんの作戦は、俺と翔兄さんとさくらちゃんの三人が事務所に行き、雅紀兄さんは屋上からロープを伝って降り、岡田くんが下から事務所の窓に物を投げて窓を開けさせ突入し、それを合図に潤くんと岡田くんも突入するっていう事だったけど、岡田くんは間に合いませんでしたね
翔「智くん!」
和「智兄さん!?」
翔兄さんの声で俺達は智兄さんの元に駆け寄った
翔兄さんが智兄さんを抱き起こすと、意識はなく腕をだらりと落としたまま顔色も青白く、血の気が全くなかった…
潤「しっかりして智兄さん!」
雅「智兄!!」
さ「パパー!パパーーー!!」
岡「救急車を急げ!!」
死なないで!智兄さん!!