第18章 パパと呼ばないで!?(5)
今日は和也の舞台を見に劇場に来ていた
こんな時にどうかと思ったけど、さくらもずっと家から一歩も出れない状態が続いていたから気晴らしにと出掛けた
雅「うわーすごい人気だな」
潤「前売りは全公演完売だって」
智「さくら、迷子にならないように気をつけろよ」
さ「うん」
この時、俺達を監視するやつがいた事に誰も気づいていなかった…
智「和也激励にきたぞ」
和「皆さん来てくれたんですか?ありがとうございます」
潤「ほら、差し入れ」
和「ありがとうございます。もしかして潤くんの手作りですか?」
潤「もちろん」
さ「さくらもお手伝いしたの!」
和「さくらちゃんも?ありがとう」
あんな事があって、和也の状態が気になっていたけど大丈夫そうだな
智「じゃあ俺達客席に行くから」
雅「和、頑張れよ!」
和「はい」
楽屋を出て客席に行こうとした時
翔「あれ?さくらちゃんは?」
潤「あ、あそこ」
なんか女性スタッフと話しているようだったけど突然…
さ「ママ!?」
と、叫んで走っていってしまった
智「待て!さくら!!」
翔「すみません!今あの子に何を言ったんですか!?」
ス「え?あの…外でお母さんが待ってるって伝えてくれって男性の方が…」
智「さくら!!」
俺は急いでさくらの後を追って外に出た
智「さくら!どこだ!?」
さくらを探して走り回っていた時
さ「やだ!離して!」
智「さくら!?」
俺は声のした方に急ぐと、この間和也に絡んできたやつらがさくらを薬か何かを使って眠らせていた
智「てめえら!さくらを離せ!!」
男①「ちっ、またあいつか!」
男②「おい、騒がれると面倒だ。アイツも連れていくぞ」
男①「わかった」
智「何言って…ぐっ…」
さくらを助けようとしたけど相手はやっぱプロで、俺はみぞおちを殴られて意識を失った…