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CRIME【気象系BL小説】

第8章 Terminar


ー雅紀ー


初めて潤を抱いたあの日から。
また逢いたくてたまらなかった。
また抱きたかった。


優しくするつもりだったのに。
潤を見るともうそんな気持ちは微塵も無くなった。
無我夢中で何度も潤を抱いた。
潤が気絶するまで抱いた。





隣で眠る潤をそっと見つめる。
さっきまで俺の腕の中であんなにエロく乱れた天使は…今は無邪気な天使の様に眠っている。


「潤…愛してる」


そう呟き、首筋に吸い付き、大きな痕を付ける。
ひとつ付けると止まらなくなり、いくつも付けた。
首筋や…太ももにも。


見せつけてやればいい。
好きな奴に。
潤は俺の物だ。俺だけの物だ。
絶対に渡さない。


こんなにも、潤を愛してる人間はこの世に俺だけしか居ない。絶対。


「誰?潤の愛してる奴は」


そっと髪を撫で、キスをする。
潤は答えない。


ふと、ベッドの下にある潤の服に目が行った。


少し考えた後、手を伸ばしてパンツを拾う。
ポケットに入っているスマホを掴んだ。


「………俺は悪くない」


潤の親指を掴み、指紋認証をする。
色んな人達とのやり取りの痕跡を、隅から隅までくまなく調べる。
誰だ…潤の相手は。


俺は夢中になって調べた。
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