第6章 não deixe
荒い息を整えながら…ゆっくりと潤の中から抜けると…避妊具の中には大量の俺の欲望。
それを手早く捨てると潤を抱き締めた。
「ごめん潤…」
潤「平気…」
潤の蕾を見るとうっすらと血が滲んでいた。
初めての…証…。
「………痛かったよね」
潤「痛いって言ったのに…」
「ごめん…頭真っ白になって…」
潤の手がゆっくりと俺の髪を撫でた。
その手を掴んでキスを落とした。
潤「いいよ。あんなに激しく求められたのは…初めてだよ」
「本当に?潤…こんなに魅力的なのに…」
潤「そんな事…」
「あるよ」
ハッキリ言うと潤が恥ずかしそうにうつ向いた。
「潤。俺を見て」
顎をクイッと持ち上げると潤の瞳がまた泳いだ。
「………奪ってみるって…言ったよね」
潤「………うん」
「奪ってみる。潤の身体も…心も。全部」
潤「………」
「諦めないよ。潤の心に…彼女が…それか別の誰かが居たとしても俺は…そいつから潤を奪ってみせる。それ位…潤が好きなんだ」
潤「雅紀…」
「俺を好きになって…潤」
唇を重ね、深いキスをした。
そのまままた体勢を作ると潤が唇を離す。
潤「雅紀…また…?」
「足りないよ潤。今度は一緒に気持ちよくなろ?」
また潤に唇を重ねた。