第4章 sexo segunda vez
「頂きます…」
潤「どうぞ」
熱々のお粥を口に運ぶ。
優しい味が身体全体に染み渡る気がした。
「美味しい…」
潤「どうも」
「料理…するんだな」
潤「まぁ一通りはね。兄さんは真逆みたいだけど」
「何で…」
潤「冷食しかないから」
そう言うと…クスッと笑う。
お粥を食べながら頭にあるのは昨日の事。
必死に記憶の糸を手繰りよせるけど…思い出せない。
「あの…潤…」
潤「ん?」
「昨日さ…その…」
潤「………何?」
「………俺…俺達…その…昨日…」
潤「………」
すると…潤がスッと立ち上がる。
「潤…」
潤「思い出せよ。自分で」
「え…」
潤「自分で思い出して…それから考えろよ。思い出せないならそのままだ。俺からは…何も言いたくない」
「何で…」
潤「薬持ってくる」
「潤…!」
そのまま潤は部屋を出て行った。
それからも…潤は変わらずに昨日の話をする事は…一切無かった。
潤…俺達…何があった?
あの一瞬…俺に見せた悲しそうな顔…思い出す度に胸が締め付けられる。
潤…。
お願い…教えて…。