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赤井さんと安室さんは私の同居人

第1章 目が覚めたら赤安(らくえん)でした


「……貴女、さっきから何を言っているんですか。誰の命令だ」

「あ、黒の組織とかじゃないんで……私ごときが入れるわけないんで銃しまってください安室さん…いや、降谷さん」

そう伝えると、そこまで知っているのかという心底驚表情で銃をしまう。

「そうだぞ降谷くん。君は先程から気を貼りすぎだ……どうやらこの少女も何が起きたのか知らない様子じゃないか。物騒な物はしまったらどうだ」

し、少女……!?私もう22なんですけど!?
……まあこの人からしたら私はまだまだ子供って事ですかね良いんですけどね別に!!

一方こちらは警戒心が解けたのか(……いや、警戒するような相手じゃないと本能で思ったのか……)ズズっとコーヒーを飲みながら答える。

「貴方は警戒しなさすぎですよ!!公安だとかFBIだとか、色々情報握られているんですよ!!いくら少女だからと言っても、怪しいと思わないんですか!?」

「俺達を殺すつもりなら、寝ている間にとうにしているさ。沢山の情報を持っているにも関わらずそのようなことをせず普通の珈琲を出し、本当に分からないといった様子の子を責めることは出来ん。」

「……っ」

言い返せない様子で言葉を詰まらせる降谷さん。
そして沈黙……
3人ともこの状況は分からないのだ。そんな中私は一つだけ感じているものがあった。


“トリップ”


この2人が不法侵入してきた様子には見られない。キャラに寄せているとしても……あまりにも似すぎている。
この2人が本物の赤井さんと降谷さんと言うことは確定しても良さそうだ。
それなら、言ってみた方が良いかもしれない。
信じられないけれど……信じないと行けないような出来事が目の前で起こっているのだから……

「……あの、信じられないと思うんですけど、お2人はトリップしてきたのではないでしょうか……」

「「トリップ……?」」

非現実的な話を聞いているような顔をされてしまった……いや、私だって有り得ないと思ってますよ!?でもそうとしか考えられないんです!!

「あの、何故私がお2人を知っているかと言うと、お2人はこちらの世界ではアニメのキャラクターだからなんです。で、なにかが起きてそちらの世界からこちらの世界にトリップしたのではないかと」
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