【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第9章 きっかけは、何でも(月島蛍/繋がる縁の円)
不服そうに私を眺める眼。
見詰め返すと、口から熱が離れていった。
「何?言いたい事でもあるの?」
聞いてくれる気はあるようだけど、ご機嫌は悪いみたいだ。
ここで失敗したら、最悪フテ寝でもされてしまいそう。
「…口じゃ、なくて。その、あの…。」
分かってるのに、羞恥が邪魔をして言葉なんか出なかった。
だけど、何故かご機嫌を持ち直したようで。
「口じゃないなら、ドコで満足させてくれるの?」
意地悪く笑う顔。
顔に血が集まってきて、答える事なんか出来ない。
「ねぇ?ドコで、満足させてくれるの?」
また、同じ質問。
ただ、今度は言葉と同時に手が腰に触れて、肌を撫でながら下へ。
指先だけ、ショーツの中に入れて、ズボンごと脱がされる寸前の状態。
「ねぇ、答えてよ。」
顔が近付いて、耳元に熱い吐息が掛かる。
ここで、私の羞恥心が限界に達した。
「私のココで、月島くんの、気持ちよくしたいの!」
何かが弾けて、半ばキレ気味に早口で答えを吐き出すと、足の間に手をやって場所を示す。
「それ、自分が気持ちよくなりたいんじゃないの?」
「悪い?」
「いーえ、別に。どうせなら、気持ちいい方がいいって言ったの、僕だし。」
月島くんは、ヤケになった私を楽しむように笑っていた。