【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第4章 lostvirgin(黒尾鉄朗/episode0)
濡れた舌が、隙間を這っている。
唾液で滑りが良くなった蕾が感じるのは、すぐに痛みではなくなって。
電気を流したみたいに膝がビクビクと揺れていた。
「きとりサン、感じてんの?もう、結構濡れてきてんぜ?やーらしー。」
わざと、音を立てて入り口付近を指が往復している。
動きが一旦止まったかと思ったら、ゆっくりと内部に押し込まれた。
「うわ…。きっつ…。痛くね?」
「痛く…な、い。」
丁寧に慣らしてくれているから、痛みはないけど、あまり気持ち良くもない。
内側を少しずつ広げるように指が動いていた。
ナカに指が入っている感触だけ分かるのは、なんだか不思議な感じで呆然としてしまっていたけど。
「…ひっ、あっ!」
突然、蕾を濡れた感触が襲って背中を反らす。
「ヤダっ…クロ、ソレ…ダメぇっ!」
ナカを指で慣らされて、更に加えられた刺激から上がってくる何かの波。
止めようとクロの頭を押さえたけど、時すでに遅く。
目の前が真っ白になってしまった。
コレがオーガズムってヤツなんだ、と気付いた時にはナカから指が引き抜かれている。
体を起こしたクロが、シャツを脱ぎ落として笑っているのが見えた。