【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第3章 果てない執着(赤葦京治/sharing.)
部屋の中に、律動する度に肌のぶつかる音と、厭らしい水の音が響いている。
あまりにも激しく奥を何度も突かれて、身体が壊れてしまいそうだ。
いや、もう壊れてしまっている。
「…け、ぃじ。んっ!また、イっ…ちゃっ!」
「いいよ。イって。」
すでに名前を呼ぶ事か、喘ぐくらいしか出来なくなっていた。
何回絶頂に達したか分からない。
いい加減、意識も朦朧としてきて、終わって欲しいけど京治の方は達してくれる気配が無くて。
「…け、いじ。私じゃ、イけない?」
荒れた息を整える時間をくれるように、動きが緩やかになった所で訪ねてみた。
「りらだから。…りらだから、イかない。」
「…なんっ!」
意味が分からなくて、聞こうとしたけど、また激しく動かれて言葉は最後まで出ない。
「…もっと、りらを味わいたいから、イったら勿体無い。」
快感の波に呑まれていく中で、歪んだ笑顔の京治が見えた。
そこまで、求めてくれるのは嬉しいけど、体力とか意識とか色んな意味で本当に限界で。
「も、むり。…一緒に、イってぇ…っ!」
「…くっ!」
懇願するように、自分からも腰を振り、絶頂を促す。
それで、やっと身体の奥に熱いものが放たれたのが分かった。
ナカにある、自身はまだ堅さを保っていて、抜いてはくれない。
真上にある、京治は恐ろしいくらいの笑顔で。
「…りら、好きにして良いって言ったよね?」
背筋が、ゾっとするような声が聞こえた。
「このまま、2回戦するから、覚悟して。」
「…無理。」
「好きにして良いんだよね?」
拒否を示して首を振ったけど無駄に終わり、腰の動きが再開される。
何度もイかされて、敏感になっている身体は力が入りきらなくて、本格的な抵抗は出来なかった。
京治が満足するまで、行為は続いて、気付けば深夜。
この人の、執念深さを思い知った一夜となった。