【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第2章 狼さんに食べられた(黒尾鉄朗/sharing.)
テーブルに倒れてしまいそうになって、思わず手を伸ばす。
黒尾さんの首に腕を回して、胸元に引き付けた。
「お前、積極的じゃね?」
そういうつもりではない。
「ちが…んっ!」
否定しようと開いた口は、漏れそうになった声を止める為に閉じる事になる。
黒尾さんが、胸の先端を口に含んで歯を立てたから。
片方は変わらず指先で、もう片方は唇や舌で攻められて、与え続けられる刺激に耐えきれず、ショーツの中が熱く濡れていくのが分かった。
どうにか隠したくて足を動かしても、黒尾さんの体に遮られている。
そんな事をしたから、気付かれてしまって。
「何だよ?こっちも、触って欲しい?」
胸から離れた唇が、妖しく動いた。
私の答えなんか待つつもり無いようで、肌を滑って手が下へと降りていく。
スカートの中に躊躇無く入れられた手で、ショーツ越しに隙間を撫でられると、クチュっと粘着質な音が聞こえた。
黒尾さんの指先が動く度に、ジワジワとショーツが濡れていく感触と、大きくなっていく水音。
「ん、くっ…。」
敏感な突起を通り過ぎる程度にしか触れてくれないのが悔しくて、漏れてしまう声を唇を噛んで耐えていた。
「素直に声出せ。大好きな、彼氏とのセックスだろ?我慢する必要ねぇよ。」
堅く結んだ唇を解くように、軽く触れ合わせられた唇。
角度を変えて何度も口付けられる内に薄く唇が開いて、熱い吐息が漏れた。