第44章 〜44〜番外編③
「、その顔からすると、随分光秀に絞られたようだな」
「……はい……」
「嘘をつけ、お前が怖いのは秀吉だろう?」
「う……」
「案ずるな、秀吉なら……」
信長様が言いかけると、ガラッと音を立てて襖が開かれた。
驚いて振り向くと、慌てた様子の秀吉さんと、秀吉さんに引き摺られて来たのか、疲れた顔の政宗が立っていた。
「信長様!お呼びですか!」
秀吉さんはそう言いながら、信長様の元へ早歩きで来て膝をついた。
「……落ち着け秀吉……朝から騒がしい奴だな」
光秀さんが眉を寄せて秀吉さんに言った。
「朝から緊急の話があるからと呼び出されたんだ、落ち着いて居られるか」
「……まったく……」
「で、なんでが居るんだ?」
政宗は私の隣に腰掛けて言った。
「……えっと……」
「2人とも、話をよく聞くといい。光秀。」
「はい。」
光秀さんはゆっくりと今朝までの事を話し始めた。