第44章 〜44〜番外編③
「まあ、信長様にすべてお伝えするがな。」
「……え……」
「当然であろう?俺は信長様に頼まれて今回動いてきた。報告する義務がある。」
「ですね……(でも、信長様なら何だかんだで笑い飛ばしてくれそう……)」
「秀吉は怒るだろうな」
「……秀吉さんには……黙ってる方向で……」
「……が自分の知らない所で女に口付けられたと知ったら、政宗はどんな顔で驚くか見物だな」
「あ、光秀さん、あの!」
「お前が宴に居ると知った時の政宗の顔も愉快だったからなぁ」
「……うぅ……(怒られる……)」
「まあ、大人しく観念するんだな」
光秀さんは楽しそうに歩き出す。
私は肩を落としながらも後に続いて天守へと向かった。