第32章 〜32〜
秀吉様に御殿の外まで見送ってもらい、城へと戻る。
ずっと言いたかった事をちゃんと伝えられて、受け取ってもらえて嬉しかった。
それに妹みたいに思ってる、だなんて嬉しい言葉を貰えた。
悩んでた事が嘘みたいにするすると解決していく。
(こんな……幸せでいいのかな……)
廊下を歩きながら、の部屋へと向かっていたが、急に家康に会いたくなった。
まだ、好きだとはっきり気持ちはわからない。
それでも無性に顔が見たくてたまらなくなった。
(それでも……いいかな……。これからちゃんと向き合うからって、伝えたい……)
私は家康の御殿へと足を向け直し歩き始めた。