第28章 〜28〜
天守を後にしながら、世話役についてが疑問を投げかけた。
「世話役って……使いっ走りってことかなぁ?」
(やっぱりそんな風に思ってたか)
そう顔を曇らせるを宥めながら、信長様の真意を伝える。
「武将達と少しでも仲良くなれるように……そういうお心遣いじゃないかと俺は思うんだ 」
そう言うとは納得したように頷いた。
「ああ、まあもう仲良くやれてる様だがな」
そう言ってからかうと、怒ったように俺を見た。
「まあ、政宗だけじゃなくほかの奴らとも仲良くしてやれよ」
そういうと決心したように晴れ晴れとした顔で頑張るとは言った。
(頑張り過ぎない様に、見守るか)
兄として、可愛い妹が楽しくこの城で生活出来ることを祈った。
と別れ、仕事の為御殿へと戻る。
(と政宗か……それで家康と優鞠も近いうちくっつくんだろう……俺は見守る立場でいいんだ。)
そう悲しく微笑み、皆の幸せを願いながら御殿へと帰った。