第28章 〜28〜
(も何でか分からねぇみたいだな……)
隣で歩くは少し緊張したように見える。
(大丈夫か……)
そう少し心配していると、前から光秀が歩いてくるのが見えた。
軽く言葉を交わして、を連れてさっさと通り過ぎようとした。
だが、光秀がに言った一言に疑問が生まれた。
(なんでと光秀が……)
聞くと、光秀がに話があるらしく、明日呼ばれているのだという。
(あいつのことだ、絶対ろくな事しねぇ。よし。)
明日の自分の予定を思い出しながら、に言った。
「俺も行く」
断られても付き添うつもりだったが、は安心したように笑って「ありがとう」と言った。
光秀が何を考えてを呼び出したのかはわからないが、話によってはが嫌な思いをしないよう光秀には注意しなければいけないなと思った。