第25章 〜25〜
そうしてお茶を飲みながらゆったり話をしていると、政宗がふと話題を切り出した。
「家康の事なんだが」
「あ、うん」
「あいつ、優鞠となんかあったのか?」
「なんかあったというか……」
「あいつがあんな不機嫌なのも珍しいと思ってな」
「そうなの?」
「まあ、不機嫌なのは珍しくはないが、そういう時は目の前の誰かに対してイラついてるってことが多いからな。」
「ああ、さっきの私に対してみたいな感じ?」
「そうだ。だから1人でずっと不機嫌そうにしてるのが珍しくてな」
「優鞠……の事なのかな……」
「家康は優鞠に惚れてるんだろ?」
「たぶん……」
「ほぉ……」
政宗が面白い事を聞いた、という顔で笑った。