第22章 〜22〜
私が部屋に入ると優鞠が布団の用意をしてくれていた。
「あ、優鞠。ただいま……」
「、おかえり。」
優鞠がやけににこにこしているのに気づき、私が不思議そうにしていると優鞠が言った。
「ふふ、どうやら上手くまとまったようね」
「え?なにが?」
「と政宗様よ」
「……なんで……」
「なんでって、廊下で話してる事聞こえちゃったんだもん」
優鞠があっけらかんと言う。
私は急に恥ずかしくなって戸惑った。
「いや、えっと、あの……」
「ふふ、そんな慌てなくてもいいじゃない。良かったね」
「……うん……」
「良かったら詳しく聞かせて?」
「……楽しんでるでしょ」
「ん?そんなことないよ。純粋に気になるの。」
「……まあ、いいけど」
「ふふ」
優鞠は私を座らせると、お茶の支度をし始めた。