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イケメン戦国〜未来を夢見る〜

第16章 〜16〜





「……せっかくなにか縁があって、この時代に来たんだ。お前が精一杯楽しめる様、俺が協力してやる」

「ふふ、ありがとう」



政宗の気持ちが嬉しくて堪らなかった。
この時代に来てから、大変なこともあったし、困った事も無くはなかった。
でも、1度でも『帰りたい』と思ったことは無かった。



「がこの時代でやりたいことはなんだ」

「やりたいこと?」

「ああ」

「うーん……そうだな……」

「なんかないのか?」

「いきなり言われてもな……うーん」


私が頭を捻って考えていると、政宗が笑った。


「ふっ、まあいい。考えとけ。どんな小さい事でも俺が叶えてやる」


政宗はそう言って笑った。
その気持ちが嬉しくてたまらなかった。
前の時代、私にそんなこと言ってくれる人は誰ひとりいなかった。
時代のせいなのか、政宗だからなのか、私が変わったのか。
確かな事は分からないが、自分にとっていい事なのは確かだった。


「そうだ、明日は暇か?」

「うん。特に何も予定は無いよ」

「じゃあ城下へ行くぞ」

「城下?(城下町……ってことかな)」

「ああ、案内してやる。お前の時代とは違って目新しく感じるんじゃねーか?」

「ありがとう。楽しみ。」



私がそう言って微笑むと、政宗は私の頬に手を伸ばした。



「……」

「……な、なに?」

「……俺が」

「?」

「お前を絶対この時代に来て良かったって思わせてやる」

「……え?」

「俺が出来ることは何でもしてやる」

「……どういうこと……」

「ふ、そういうことだ」



政宗はそういうとゆっくり立ち上がった。



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