第7章 告白大作戦!
閉店後、裏方でかおるさんと着替えている最中の事。
「今日はご飯いいです。」
「言うと思った。ダメです。付き合って。」
木兎さんと2人きりになって欲しいし、早く木葉さんの家に行きたいし。
最近は、毎回こうやって断ろうとするのに先に帰らせてくれた試しはない。
「木兎さん、2人きりが良いと言ってたじゃないですか。」
「…りらちゃん。分かってんだよ、私。木兎は答えを出してくれてんの。だから、2人きりになりたがる。
でもさ、まだ聞く勇気がない。フラれたく、ない。」
「フラれるって、決め付けますか。」
「私、りらちゃんが、いない日に来てって毎回言ってんの。だけど、来てくれた事ないんだ。木兎は、今でもりらちゃんに会いに来てんだよ。」
落ち着いた声音で話してくれているけど、顔は辛そうに見えた。
「…分かりました。今日も付き合います。行きましょう。」
この人にとって、最大の壁になっている私が言える事なんかない。
早く、木兎さんと合流しようと急かして店から出た。