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【HQ】繋がる縁の円

第19章 たまには女子だけで


私が部屋に戻って1時間程が経過。
突然、スマホに秋紀からメッセージが入る。

【リビングに来てくれ】

理由も分からず呼び出されるのに、不安はあったものの。
部屋じゃなくて、そっちで話す訳がありそうだったから従った。

リビングに入ると、そこに居たのは秋紀と黒尾さんだけで。
取り敢えず、秋紀の隣に座る。

「悪いな、寝てたか?」
「寝てたら来ない。何の用。」
「俺じゃなくて、黒尾が用事あんだと。ちょい、聞いてやってくんね?」

だから、私を呼び出す形になったのか。
そこに納得は出来たけど、黒尾さんだって私に連絡出来る訳で。
今この場に呼び出してまで、何を話す必要があるんだろうか。

「何ですか。」

聞いてみなければ分からない。
話を促すように声を掛けたけど。

「りらと、木葉に頼みがあんだよ。…俺の恋路に、協力してくんね?」

聞いてみても、意味が分からなかった。

きとりちゃんと黒尾さんの30歳の約束。
まだ期間はあるのに、私達に何をしろと言うんだ。

「お前等に難しい事は頼まねぇよ。つーか、今は別に何もしないでいいわ。」

更に訳が分からない。

「…だが、センパイが戻って来るとか、来ないとか。そこ関係無しに、2人での生活考えるようになったら、俺に教えて。そんだけ。…簡単だろ?」

どうやら、黒尾さんは私達が結婚に進まない理由を知っているようで。
もし私が、目的よりも秋紀と居る事を選んだら、それをきっかけに、何かしたいようだった。
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