【名探偵コナン】【まじっく快斗】0時ジャストのシンデレラ。
第1章 12月24日。
七面鳥のかわりのチキンを堪能してるところで
携帯のマナーが響く。
「はいはい。合言葉はラブとピース。夢夜くんですよ〜。」
『てめぇ!!なにしてくてんだ!』
「メリークリスマス。快斗くん。ケーキ、ちゃんと届いた?」
予想以上の勢いなんだけど。
『あーあー!!届きましたよ!きっちりな!!なんだ、あのケーキ!?』
「美味しかっただろ?なんかあった?」
『なんかじゃねーよ!警部は酔って寝ちまうし!
青子はおかしなテンションな上でさらに寝ちまうし!
まさか、なにかもったりしたんじゃねーだろーな!?』
酔って寝る?
えーと。
「ひょっとして送ったケーキ、そのまま食べた?
あれ、表面に火つけてアルコール飛ばしてから食べるんだけど。
食べ方の注意書き、箱に入ってなかった?」
箱ぉ?とガサガサと音がする。
わざわざ洒落たライターまでセットになってるのに、間違えるか?
「・・あった?」
『・・・・・包み紙の裏にでかでかと。しかもライターついてるし。』
なるほど。
包み紙の裏とは、オレも知らなかった。マジでか。
「ライターに気がついて良かったね。
で、けーぶと青子ちゃんは?
寝ちゃったんだろ?快斗くんがなんで平気そうなのか謎だけど。」
『盛りあがってきたから派手なマジックやれって道具を取りにいってる間に先に食われたんだよ。おかげで二人も部屋に運ぶハメになるし、ケーキは食べ損ねるし。
・・青子の部屋が二階だし。』
後半、やつあたりですよ〜。
「それはまた、楽しいコトになったね。
しまった。盗聴器でも仕込めば良かった。
で?寝込みは襲った?」
バーロー!!!と聞こえておもいっきり通話がきれた。
オレとしたことが。もったいないことしちゃったかな?
ふと、
外が明るくなった気がして。
「あ、雪。」