第1章 12月24日。

クリスマス本番。25日。
毛利さんは仏頂面で朝帰り。
新品のネクタイになってて、目の下のクマが消えてた。
・・どうやらちまちまと小さな依頼で買ったプレゼントは無事交換できて、
映画館でぐっすり眠れて寝不足も解消できたみたい。
蘭ちゃんは朝からご機嫌で、コナンくんの朝帰りもおとがめなしってことらしい。
昨日は楽しかった〜？
ってうっかり聞かれてコナンくんがしばらく固まったけど。
オレはと言えば、
朝ごはんにするつもりのごちそうを食べた、
っていうのと蘭ちゃんが手作りしたケーキを半分くらい食べたっていう、
ふたつの理由で正座するハメになった。
そのすぐ後に差出人不明のケーキが届いて助かったけど、
これみよがしにアルコールたっぷりのケーキで。
たっぷり味わうはめになったんで、試しにコナンくんに聞いてみた。

『プレゼント、なにもらったの？』

やけに箱が小さかったからなんだろうと思えば中身はイヤーカフス。
チョイス理由を聞いてみたら
新一って飾りっけないんだもん、キザなくせして。
って、電話口で言われたらしい。
納得って大爆笑したら今度はコナンくんに蹴られました。

今はお互い、顔見て話せないね。
うん、納得。