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イケメン戦国/偽りの君

第1章 タイムスリップ


私の名前は松本あきら。大学生。

大学卒業後は、大好きなデザイン関係の会社に就職が決まっている。
今日は、卒業旅行も兼ねて、ずっと来たかった京都を一人旅。

『はぁぁ〜!京都って結構歩くなぁ。でも、日が暮れる前に もう一箇所だけ…。』

あきらは、ペラペラと一冊の観光案内ガイドブックをめくり、目的の場所を確認する。
何気なく入った本屋で、ふと目について買った『イケメン武将トラベルガイド』という観光案内本。
名前の割に、なかなか細かい案内があって、とても役に立つ。
旅行に行く前に、かなり読み込んだから ちょっとへたっちゃってるけど…。

『本能寺跡…ここだー!』

今は石碑が立つだけで、実際の本能寺があった場所とは違うらしい。

『なかなか雰囲気のある所だな。』

あきらは少しだけ寒気を覚えた。
すると顔に冷たい雨粒が落ちてくる。

(え!?天気予報 雨って言ってたっけ!?)

そう思う間にも、雨はどんどんと勢いを増してゆく。



ゴロゴロゴロ…。



遠くで雷の音が聞こえる。

(大変!急いで旅館に向かわなきゃ。)

勢いよく振り返ると、そこには空を見上げて立ち尽くす眼鏡の男の人。

(この人、何してるんだろ?)

あきらが そう思った時だった。




ビカッ!!




ひときわ明るい閃光が辺りを包む。

『きやっ!!』
『!?君は…。』

何か言われた気がしたが、答える事も出来ず、暗い霧の中に引きずり込まれるあきらだった。







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