第12章 始まり
二「どうしたの?」
櫻「なにが?…」
二「ライブ終わりなのにテンション低いし
シャワーにも行かないから…」
櫻「あぁ、今行くよ…」
二「…何か悩んでる?」
櫻「………なにも…」
そう言って笑うけど、ちゃんと笑えてないよ?
俺が思ってたよりかなりのダメージを受けてるな…
自分の気持ちに気がついて戸惑っているのか?
頭のいい翔ちゃんのことだから一気に色々考えちゃったんだろう。
これ以上翔ちゃんが余計なことを考えないうに、ここは一気に畳み掛けよう。
二「そういえばさぁ、今日リーダー珍しくなかった?」
櫻「えっ⁉なにが?」
少しビクッと動いたのを見逃さないよ。
翔ちゃん、凄く気にしてるんだよね?
二「潤くんのほっぺにチュウしたでしょ?」
櫻「…確かに珍しいね
でもいつもニノとしてるでしょ?」
少し俯く翔ちゃんは悲しそう…
ごめんね、追い込んで。
でもちゃんと自分の気持ちを受け入れて欲しいから。
もう少し我慢してね…
二「あれはネタだから
でも今日のは違うでしょ
リーダーなんだかんだで潤くん可愛がってるからね」
櫻「…それはメンバーとしてだよね?」
二「さぁ、どうだろ?」
櫻「……メンバーとしてじゃなければどういう意味?」
二「恋愛対象?」
櫻「っ⁉だって男同士だよ?」