Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第8章 ★18年分のダイスキを。:花巻
先に言っていた通り、貴大は初めっから飛ばしていた。ナカを蠢くソレは、いつもより少し大きい気がするし、硬い気もする。
そして何より、気持ちいいのだ。
『あっ、たかひっ、やぁ、らめっ、イクッ』
「もうかよ…っやべ、締めんな…っつの」
ぐちゅぐちゅと互いの液が混ざって、結合部からは絶えず水音が鳴る。パンパンと肌のぶつかる音、貴大とあたしの荒い息、ギシギシと軋むベッド。それらの音全てが、耳から入り脳みそを痺れさせていく。
もう、貴大のことしか考えられない。
気持ちいい、スゴく。でももっと、もっとしてほしいと欲張る自分もいる。
『ひゃうっ、おく、いいのぉっ、たかひろっきもちぃ、からぁっ、あん、ふぁっ!』
「とんだ淫乱だな、星菜はっ。ナカもキュウキュウ締めて、よっ!」
『あぁああぁっ!?』
貴大のモノが奥をコツッと突き、その衝撃で達する。頭と視界がチカチカとスパークして、気持ちよくて、体がびくんと跳ねた。
「うぉ、イッたな…すげ、締まる…っく」
『なか、だして、いぃ、よ……?』
呂律の回らない口で途切れ途切れに言うと、貴大は手を伸ばし、くしゃっと髪を撫でる。
「ん……ちょっと、キツいかもよ?」
『いい……たかひろ、だもん』
小さく笑うと、貴大はおでこにチュッとキスをした。それから律動を早める。さっきでも十分激しいのに、それよりもっと。貴大の熱が直に伝わる。あたしの熱も、伝わってる。
『たかひろっ、あっ、てぇ、つな、ぎたっ』
「おう、いーぜ…っは、すげぇ…いいっ」
両手をぎゅっと繋ぎ、ただ喘ぐ。貴大が動く度に気持ちよくなる。好きが溢れて、それがたくさん集まって、大好きに鳴る。
貴大が、好き。
世界で、宇宙で、いっちばん、好き。
『ふぁっ、やぁ、イクッ、たかひろぉっ』
「俺もヤバい……っ出す、ぞ…?」
『ちょおだい、なっ、か、たかっ、ひろのいっぱい……っああぁあぁああん!』
「ちょ、おまっ、足……っく、うっ!」
何かにしがみついてないと自分が壊れちゃいそうで。足を貴大の腰に回し、ぎゅうっと抱き付いた。貴大が繋いだ手にぎゅっと力を込めたかと思うと、白濁をあたしの奥に放った。
ビクビクと何度も痙攣する貴大を感じて、あたしの意識は、そこで途切れた。