Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第8章 ★18年分のダイスキを。:花巻
【花巻 side】
翌日。土曜だったけど、及川達と約束してたし、学校に向かった。
『腰が痛いー。ねぇ、荷物持ってよー』
「へいへい」
星菜のリュックを背負う。うわ、結構おもてーな。サクサクと雪を踏みながら学校へ向かう。なぁ、と声を掛けると、こんな返事。
『星菜ちゃんはオコなのです』
「なんで?」
『貴大が盛るからでしょ!』
そう。朝起きて、全裸で寝る星菜に欲情した俺。昨夜の一度じゃ足りなかったらしくすぐに勃起。ナカに残っていたであろう精液と愛液とが潤滑剤になり、朝っぱらどうこうは関係なく、すんなり挿入った。
それから1回ヤり、さらにはお風呂でもう1回ヤり…まぁ、怒る、よな。
「いやゴメン、それは俺が悪い。でもさ、星菜がめっちゃエロくて…」
『なんか言った?』
「い、いえ……」
前を歩く星菜にうっかりポロっと言おうもんなら、鋭い視線が振り向く。うおぉ、これは星菜、ガチオコだ。
で、こんな時の対処法。
「えい」
『キャッ、ちょ、何すんのよ!』
それは、抱き付く。後ろから抱きしめてやれば、もがいてた星菜も少しずつ大人しくなる。あー、安心すんのかな、これ。
「昨日のお返し。朝やってきたろ?」
『そーだったね』
「星菜があんまりにもカワイくて、大好きって言ってくれるから、調子ン乗った。こんな俺だけどずっと好きでいてくれる?」
『………あたしが断るわけ、ないじゃん///』
耳が赤い星菜。それから手を繋いでぶんぶん振りながら歩く。寒いけど、ぬくい。
「でもなー、最後のだいしゅきホールド、あれはガチでヤバかったなー。自慢しよ」
『え、何それ?』
「は?まさか無自覚!?」
『待って、最後?え、なになになに!?』
「まじか、末恐ろしいなお前」
なんのこと!?と本気で考える星菜。
『あーもう、分かんない!』
「残念でした-w」
『うぅ……あ、そうだ!』
「んぁ?」
じっと見上げてくる星菜。それから、満開の花のような笑顔で言った。
『貴大っ誕生日おめでと。生まれてきてくれて、あたしを好きになってくれてありがと!』
今、この瞬間を、俺は一生、忘れない。
The End.