Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第8章 ★18年分のダイスキを。:花巻
じりじりと貴大の顔が近付く。み、見れない、目を見れない。だってバレる、いやバレてるんだけどね、なんか、あたしの全てを見透かされちゃいそうで目が泳ぐ。
逸らし続けていると、アゴを固定され、もはや貴大を見るしかなくなる。咄嗟に目を瞑ると、貴大がわざとらしくため息。
「あのなぁ…そこまでされると逆に気になってきちゃうんですけどー?」
『むっ、むりむり、絶対言えないもん!』
「へぇ、何を?」
『なんにも!』
「教えて、星菜?」
『ぴゃ……っ!?』
耳元で艶っぽく呟く貴大。どきーんと心臓が口から飛び出しそうになる。え、あ、と意味を持たない言葉を発する。と、右の耳を暖かくて柔らかいものがねろりと滑る。
『やっ、やめ、貴大っ!』
「んー?言わないとやめないよ?」
『言う、言うからっ!』
「じゃあ何隠してたの?」
『及川が生でシてあげなさいって言ってたんですすいませんごめんなさいでしたぁ!』
一息に言うと、えっ、と貴大が耳元で驚くのが聞こえた。それから、マジか…と呟く。
『き、今日あたし、安全日だし…春高とかセンター試験とかエッチもあんまりできなかったから…たまにはいいかなぁ、なんて、思ったり、思わなかったり……///』
なんか言い訳がましいかな。でもしょうがないじゃない。本当はあたしも、そのままの貴大と触れ合いたい、感じたいもの。
「なぁ星菜、マジで…ほんと、お前煽ってるだろ、わざとだろ、な、だろ?」
『ちっ、違う違う、断じて違う!』
「いや、そこまで言うなら生で…いいか?」
『………いぃよ…そっ、その代わりネクタイ外して。貴大のことぎゅってできないから』
そうお願いすると、貴大はすぐに手を自由にしてくれた。愛撫中に身動ぎしてたからか、手首はうっすらと赤くなっていた。
「あーゴメン、赤くなってる。痛くね?」
『うん、大丈夫だよ』
そ。と言いながら、貴大の舌が手首を這う。下唇を噛んで声を堪えてると、貴大は思い出したかのように秘部に指を入れる。
『あっ、たか、ひろ……も、ちょおだい?』
「はいはい、お待ちくださいな」
そう言うと貴大はズボンを脱ぎ、張りつめたソレをピタリと宛がう。挿れるぞ、と聞こえ、そして貴大のモノが入ってきた。