Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第8章 ★18年分のダイスキを。:花巻
貴大の愛撫は、いつも優しい。まるで割れ物でも扱うように触ってきて、触れたところからじんわりと熱くなる。その熱を感じながら、あたしは貴大を受け入れる準備をする。
が、今日は少し違った。
シュルリ、とネクタイをほどくと、それであたしの両手首を頭上でまとめた。初めてのことに狼狽えていると、スカートとタイツも脱がされ、さらにはシャツとブラも取り払われ、身を隠すもの、ゼロに。
『やっ、貴大、んっ、濡れてな…っあん!』
「スーグ濡れてくっから。感じてろって」
『やらっ、それぇ、やなのぉ…っあ、ん』
ふるふると首を横に振るあたしを、満足そうに眺める貴大。胸をむにむにと揉まれ、乳首をくりくりと摘ままれ、その上アソコを指で掻き混ぜられて。もう、溶けそう。
手付きはちょっと乱暴。なのに、時々してくれるキスはスッゴい優しくて。そのギャップに、また感じている。
あたしってば、いつからこうなったの?
その解答を考える間もなく、波のように押し寄せる快楽に溺れてゆく。そして数度目かの絶頂が近付き、お腹の奥がじくじくと疼く。
『あっも、イッちゃ……っふあぁあんっ!』
「またイッたね、星菜?」
ニコニコと笑う貴大。でもその目は明らかに楽しんでる。何度もイカされて悔しいし恥ずかしいのに、体はどうしても貴大を求めている。その証拠に、イッたばかりのソコからはとろとろと蜜が溢れてる。
「あー、ヤバ。エロすぎ。俺もう限界、なぁ星菜、挿れていいか?」
『ん………あたしも、貴大の欲しぃ…』
「だーかーら、煽んなっつーの」
ったく、とぶつぶつ言いながら、貴大はベッドの下から小箱を取り出し、2つ、3つと中身を取り出す。ん、んん、んんん?
『まさかそれ………全部、使う気?』
「あったり前ですよ。だってホラ、こんな風に好きにセックスできるのなんて限られてるんだし。楽しんどかなきなゃ損だろ?」
『い、いやいやいやいや!』
待って、あたしがもたないから!
でも危なかった。及川が"生でいいって言ったらマッキースッゴい喜ぶよ!"とか言ってたから危うく言っちゃうとこだった…
ホッと胸を撫で下ろしていると、怪訝そうな顔の貴大。ば、バレてない。バレてな…
「星菜、なーに隠してんのかなぁ?」
バレました。しかも秒でバレました!