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Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》

第7章 ★Look at me!:田中




それからというもの、天草は毎日の部活で猛烈なアピールをしてきた。それどころか購買で会ったり廊下ですれ違うだけでもハートを飛ばしてくる。


『田中先輩タオルです!』

『田中先輩ナイスキー!』

『田中先輩ドリンクどうぞ!』

『田中先輩こんにちは!』

『田中先輩おっはようございまーす!』


こうなってくると、授業をしててもサーブのローテが回ってきてもノヤと話していても、天草のことが頭から離れない。

そしていつからか、潔子さんではなく天草からタオルやドリンクを受け取るのが当たり前になっていた。

そんな状態が続いた1ヶ月後。すっかり慣れていた俺に、ついにノヤが言った。


「龍、天草と付き合ったらどうだ?」

「な、なんてこと言うんだ!?俺たちは潔子さん親衛隊としてやってきたじゃないか!」

「それはそうだけどさ。でも龍だってわかってるんだろ?自分の気持ちにさ」

「うぐ……」


思わず言葉を詰まらせる。やっぱりノヤには見透かされていたのか。俺がもう、天草のことをを好きなこと。

初めは恋愛感情なんてさらさらなかった。でもいつも笑顔で、楽しそうで、そんな天草を見ていたら、自然と目で追っかけるようになってた。窓から天草が俺を見付けてくれるのを、心待ちにするようになってた。


「龍、男ならバシッと決めてこい!」

「ノヤっさん…おう!」


ガシッとノヤと手を握る。ここでやらなきゃいつやるんだ、俺は、男だろ。

そしてその日の放課後、部活のあとに部室に来るように天草に言った。部室で待ってる、と言った時、天草は目を真ん丸にしていた。はい、と返事をしたその表情は、とても、嬉しそうだった。


  
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