Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第6章 鈍感少女の青春記録Ⅱ《青葉城西》
一口貰ったり、一口上げたり。賑やかに食べていると、取ってきたウーロン茶が空になった。
『あ、私、ドリンク取ってきますね。お代わりいる人いますか?』
「はいはーい、コーラ飲みたい!」
「俺メロンソーダ」
「じゃあカルピス」
『及川さんがコーラで岩泉さんがメロンソーダで花巻さんがカルピスですね!』
さすがに量が多いかな、と思ったら、松川さんも同行してくれるとのこと。2人でテクテクとドリンクバーに向かう。
人数分を入れ終え、戻ろうか、とすると、松川さんがもう1つコップを用意した。
『あれ、何に使うんですか?』
「ん、ちょっとね~」
何をするかと思ったら、そこにコーラを少し入れた。それにメロンソーダ、野菜ジュース
、ウーロン茶、カルピス、ブドウジュース、オレンジジュース…え、飲み物全部!?
さらにさらに、タバスコと塩とペッパーとを入れてストローで混ぜる。と、出来上がったのはこの世の物とは思えないほどにオゾマシイ飲み物。放送禁止、モザイクです。
『こ、これはいったい…』
「いや、及川が飲んだらどうなるかなって」
『なるほど、それは面白いですね!』
下らない、だから楽しい。by、松川一静。
それぞれの飲み物と"ゴポォ…"という音がぴったりの闇のドリンクを手に、席に戻ると、及川さんが岩泉さんに「はいあーん」とナポリタンを差し出していた。
「うわぁ、どこのバカップルかと思った-w」
『及川さん、岩泉さんが可哀想に見えてくるんでやめてもらえますか?』
「2人とも、冷たい!」
そして、松川さんは何事もなかったかのように及川さんにグラスを差し出す。
「まっつん、これなーに?」
「なんか期間限定とかでフルーツミックスみたいなのあったっけ。及川にー、と思って」
「ふーん。でもなんか、黒くない?」
『あ、ブルーベリーとかほんとに色々入ってるんで、漂ってるのも果物ですかね~』
「そっかー!」
まっつんアリガトー、とコップを手に取る及川さん。なんの疑いも持たない辺りがどうかと思いますけど…そして口にあて、ごくり、口に含んで飲み込む。そして、
「ΣΨ#%§〓Β☆℃▼+¥―――っ!?」
そうして、この世の物とは思えないものを飲んだ及川さんは、この世の物とは思えない叫び声をあげました。