• テキストサイズ

Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》

第1章  鈍感少女の青春記録Ⅰ《青葉城西》




「じゃあテストに入るか」

『っ、はい…』

どうしよう、ムダに緊張してきた。テストって具体的に何するんだろう。運動能力皆無なのに、サーブしろとか言われたら私、死亡確定だよ…?

「ポジション、全部言えるか?」

『ぽ、じしょん?』

「おう」

『あ、えぇと…ウィングスパイカー、ミドルブロッカー、セッター、リベロ、です』

「お、いいな。じゃあラインの種類」

『センター、アタック、サイドとエンド』

「よし。最後だ、ブロックの種類」

『キルブロックと、ソフトブロックです。あとはコミットブロックとリードブロック』

私がそこまで言うと、岩泉さんは少し考える素振りをした。そして、ニカリと笑う。

「合格、だな」

『え、ほ、本当ですか!?』

「ああ。基礎知識はかなりあるみてぇだし…もしかして中学でバレーやってたか?」

『男子バレー部のマネージャーをやっていました。私は運動が苦手なので、少しでも支えられるようになりたくて…』

何かを全力で頑張っている人の背中は、他の何よりもカッコいい。それを知ったのは、いつだったろうか。

「じゃあ正式によろしくな。おーい、お前ら、ちょい集まれー!」

岩泉さんが声を掛けると、ぞろぞろと部員が集まってきた。さすが強豪、人数がかなり多いです。

「今日からマネージャーやってもらうことになった、1年の天草だ」

『は、初めましてっ。天草星菜です。一生懸命頑張ります、よろしくお願いします!』

「「「お願いしァ――っす!」」」

おぅ、さすが運動部。挨拶が違います。


   
/ 188ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp