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Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》

第4章 ★"恋"ってなんですか?:日向




戻ってきた日向は部活時と変わらないTシャツと短パン。でも頬がうっすら赤くて、少年の見た目とは裏腹にどこか色っぽかった。


「あの、お風呂ありがとうございました…」

『はぁい。熱くなかった?』

「はい」


部屋をうろうろする日向を手招きし、2人でベッドに凭れて床にぺたんと座る。

それから日向にこてんと寄っ掛かり、体重を預ける。フワッと香ったのは、あたしとおんなじシャンプーで、ドキンと胸が鳴った。


『ねぇ日向』

「はい」

『キミ彼女のお家にお泊まりなんだけどさ』

「は、い」

『その…ちょっと期待してたり……する?』


上目遣いに見ると、ぶわっと赤くなる日向。そしてとどめにと、さっき日向の読んでた漫画を手で掲げて見せる。


「っそ、それっ!」

『日向がさっき読んでたやつ。これさぁ、内容がちょーっとエッチだと思うわけ。で、日向はこんな展開、待ってたり、する?』


ぺらりと開いたページ。内容としては、彼女の襟ぐりから覗く光景に発情した彼氏が彼女を押し倒してしまう、というもの。


「えっ、やっ、お、おれはそのっ…///」

『遠慮はしなくていいよ?日向だって健全な男子高校生だし、興味あるのかなって』

「………あの…///」

『ん?』

「し…シたいって言ったら、どうします?」


じっと見てくる日向の目。さっきのかわいらしさはどこへやら。あたしを惑わせるのは、欲情を孕んだ熱っぽい視線。

答えは2つに1つ。YesかNo。でもそんなの、


『Yesに、決まってるじゃん…っ///』


ぎゅむっと日向に抱き付く。


「星菜さん、胸、当たってる…」

『あ、ごめん、無意識……っん///』


日向の声が聞こえて離れた刹那、唇を熱いもので塞がれた。それはフレンチキス、なんてものとはほど遠くて、深くて、甘くて、貪るみたいなキスだった。


『っあ……んっ、ふ、ひな、たぁ…ぅん』

「星菜さん……ごめんっ」

『ふぁっ!?』


ぐらり、視界が揺らぐ。日向に組み敷かれてると分かったのは、日向のどアップとその後ろに天井があったから。


「さっきの漫画にもこんなのありましたね」

『っひ、ひな……っん!』


また、深いキス。目を閉じる直前の日向のその目はもう、かわいいウサギじゃなくて、肉食のオオカミみたいだった。


 
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