Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第3章 ☆黒猫の慧眼:黒尾
『さっきの聞いて、どう、思いましたか?』
どう、思ったか。素直に言うのなら、
「すげー、嬉しかった」
『えっ!?』
ガバリ、と天草が顔を上げる。天草の隣に体育座りをし、自分の気持ちとつとつと語った。
「俺さ、ぶっちゃけ天草のことめっちゃタイプなのよ。なんつーか、知れば知るほどすきになる、的な。でもさ、天草は研磨のこと好きなのかなって思ったんだよ」
『っそれは、その、相談を…///』
ぽ、と頬を染める天草。その姿があまりにかわいくて、ふっと笑った。
「まぁ俺の勘違いだったんだけどな」
『そうだったんですか……』
そっか、と呟き、天草はおもむろに俺を見た。正面から、まっすぐに。
『あの、さっきの聞いててばれちゃいましたけど、私、黒尾さんの事が…むぐ!?』
「その先は、言っちゃダーメ」
天草の口を手で塞ぐと、困惑の表情が俺を見る。ああもう、そんな顔すんなよ。
「俺が、言いたい」
『っ///』
カァ、と天草が赤くなる。それが俺に伝染して俺も顔が熱くなる。
ヤバい、俺、今まで告白ってどうやってた?心臓がバクバクうるさいし、考えてみたら天草との距離すげー近いし。風呂上がりだからかな、いい匂いするし。
すぅはぁと深呼吸をして、天草の目を見る。そこに映るのは、俺、だった。
「好きだ。俺と付き合ってくれ」
『っ、よろしく、お願いします!』
泣きそうに潤んだ目でにこりと笑う天草。無意識に唇を重ねていた。