• テキストサイズ

Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》

第3章 ☆黒猫の慧眼:黒尾




『さっきの聞いて、どう、思いましたか?』


どう、思ったか。素直に言うのなら、


「すげー、嬉しかった」

『えっ!?』


ガバリ、と天草が顔を上げる。天草の隣に体育座りをし、自分の気持ちとつとつと語った。


「俺さ、ぶっちゃけ天草のことめっちゃタイプなのよ。なんつーか、知れば知るほどすきになる、的な。でもさ、天草は研磨のこと好きなのかなって思ったんだよ」

『っそれは、その、相談を…///』


ぽ、と頬を染める天草。その姿があまりにかわいくて、ふっと笑った。


「まぁ俺の勘違いだったんだけどな」

『そうだったんですか……』


そっか、と呟き、天草はおもむろに俺を見た。正面から、まっすぐに。


『あの、さっきの聞いててばれちゃいましたけど、私、黒尾さんの事が…むぐ!?』

「その先は、言っちゃダーメ」


天草の口を手で塞ぐと、困惑の表情が俺を見る。ああもう、そんな顔すんなよ。


「俺が、言いたい」

『っ///』


カァ、と天草が赤くなる。それが俺に伝染して俺も顔が熱くなる。

ヤバい、俺、今まで告白ってどうやってた?心臓がバクバクうるさいし、考えてみたら天草との距離すげー近いし。風呂上がりだからかな、いい匂いするし。

すぅはぁと深呼吸をして、天草の目を見る。そこに映るのは、俺、だった。


「好きだ。俺と付き合ってくれ」

『っ、よろしく、お願いします!』


泣きそうに潤んだ目でにこりと笑う天草。無意識に唇を重ねていた。


  
/ 188ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp