Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第17章 ★両片想い、実を結ぶ。:白布
『あの、白布先輩……』
「何?」
『恥ずかしいです……///』
「無理、我慢できない」
口角をキュ、と上げて笑う白布先輩。わたしは今、ベッドに仰向けに転がされ、先輩に押し倒されている。そして先輩の手は、ジャージのチャックに掛かっている。
何を意味するか、分からないほど子供じゃない。
『その、初めてですし、あの………』
「大丈夫、加減はするから」
いや、そういう問題じゃなくて。
心の問題なんですよ、分かりますか!?
片想いだと思ってたのが実は両想いで、それはすごく嬉しいんだけど。いくらなんでも、エッチは早すぎやしないか。
「脱がすぞ」
『へ?あっ、ちょ……っ!』
チー、とチャックが下がる。それからTシャツの裾をまくり上げられ、ヒヤリとした外気が肌に触れる。先輩の手が背中に回り、ぷつん、とホックを外される。控えめのサイズの胸に、先輩の手が這う。
『……っん、せんぱ…』
「名前で呼んで」
かぁっ、と顔に熱が集まる。言えない。いや、白布先輩がそう言ってくれるのは嬉しいんだけど。心が、やっぱり追い付けてないです。
すると、先輩は何を思ったか、やわやわと胸を揉み始めた。それ自体すごく恥ずかしい。もっと恥ずかしいのは、先輩の手が敏感な先端を掠める度に、声が漏れそうになること。
分かってやっているのか、先輩は意地悪そうに口元に弧を描いている。言わなきゃ、だめかな…
『け、賢二郎……///』
「合格」
『ひゃ、うっ!』
今まで避けてたそこを、先輩はキュッとつまんだ。ピリッとした感覚が走り、思わず口を覆った。何、これ。
「感じてる?」
『っあ、わかん、な、です…っん、んー』
何これ。どうしよう。頭がぽわぽわしてくる。先輩の触れた所から、とろりと溶けてしまいそう。愛撫の合間に時々してくれるキスも、気持ちいい、のかな。体の奥の方がじん、と熱くなっていく。
『っけん、じろ……っも、やだ……っ』
「下も、脱がすからな」
ズボンとパンティを一緒に脱がしながら、「敏感なのかな……」と白布先輩が呟く。その言葉の意味も分からないくらい、頭がぼーっとしていた。