Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》
第12章 ★あなたの温度:菅原
ずぷ、と先端を埋める。星菜は腰を跳ねさせて啼いた。ゆっくり、ゆっくり。絶対に傷付けないように。そう思えば思うほど、どうしてだか焦りが募っている。
『っんん……うぅ、あぁん、や、むりぃ…』
あれだけ濡れていたのに、星菜は首を横に振り、いやいやと涙をこぼす。目を瞑る訳じゃないけど、耐えてもらうしかない。
そうして時間を掛けて全部が挿入りきる頃には、俺も星菜も荒い息をしていた。
「は、挿入った……」
『よかったぁ…』
うっすら桜色に染まる肌と、赤い唇のコントラストが綺麗で、可愛いと思う。食べちゃいたいくらいだ。今まさに喰ってるけど。
思っただけなのに、まぁ正直なもので。俺のモノは星菜の中で存在を主張するかのように膨らむ。びくりと星菜が震え、それと同時にキュッとナカが締まる。
『っあ……///』
「キュンッてなったな、星菜」
『こ、しが…おっきく、なった、もん…っ』
「そーゆーこと言えるってことはつまり、余裕が出てきましたってことかな?」
目を少し見開き、それから星菜はフイっと視線を逸らす。分かりやすいなぁ。
「じゃあそろそろ、動くからね」
きゅっと背中に回された腕を肯定の意として受け取ると、俺はゆっくり律動を始めた。ゆるく腰を前後に動かす度に、繋がったところからは厭らしい音がする。
速すぎず、遅すぎず、絶妙なペースで。柔らかくて温かくてとろけるような星菜の感覚に、目を閉じて酔いしれる。
不意に背中にチリッと痛みを感じ、目を開く。星菜はぎゅっと固く目を瞑り、唇をキッと結んでいる。
「声、我慢すんなって」
『っだ、てぇ……じぶんのじゃ、ない、みたいで…っへん、なりそ、なんだも…っん』
「気持ちくなるから、感覚に任せな?」
小さく頷く星菜。さっきよりも速めにずっずっと奥を突くほどに、星菜の声は甘く、妖艶に、乱れてゆく。その声はまるで魔法か何かのように、俺を昂らせる。
『あっ、こぉしさっ、も、イッちゃうっ』
「いいよ、イッても……」
『やっ、らめっ、あっぁああぁあっ!』
「や、べ……っく、うあっ!」
キュウンッと星菜のナカの締め付けが一層強くなり、同時に堪らず俺も欲を放った。