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秘密の関係...【R18】

第4章 本当の顔


赤葦Side


いま奈々を抱えて廊下を歩いている。
すごい軽い、折れてしまいそうだ。でも...
顔が近い...心臓の音が聞こえてないか不安で仕方ない。
真顔を貼り付けて歩いているが
今にも口角が緩んでしまいそうで...

『あの、京治さん...』

「ん?どうした?」

やばい、ちょっと声裏返ったか?

『もう、痺れ治まったので降ります』

「そう?じゃあ、気を付けてね」

ゆっくり奈々を降ろすと
コトっというローファーの音が小気味良い

『ありがとうございました...
 木兎さんも、
すいません、荷物持っていただいて』

礼儀正しい、なんていい子なんだろう。

木「ハァ...ハァ、階段きっちぃー!
  んぁ?俺?いいってことよ!!」

木兎さんも相変わらずだな。

「授業には間に合ったね、よかった。」

『本当ありがとうございます、ではまた放課後...』

「うん、またね。」

「まったな~!」

奈々が教室に入ったのを確認して
自分の教室へ向かう


「なぁ、あかーし~!
 今日の練習メニューどうするー?」

「えーと、じゃあ...」

「あ!ケイジくんだぁ!」


返事をしようとすると途端、
甲高い声に遮られる



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