第4章 本当の顔
『いきますよー
...はいっ!』
ストッ......ドゴゴッ!!
一瞬のできごと
木「おらぁっしゃーっ!」
気がついたらボールは
コートの向こう側に落ちていた
『...綺麗』
京治さんのボール捌き
京治さんの指
何もかもが綺麗で
思わず息を飲む
『すごいですね...京治さん』
「ふふっ、まあ野生児と毎日練習してれば
このぐらいはね...でもありがとう。」
木「俺は!?俺も褒めてっ!?」
『木兎さんもかっこよかったですよ』
木「かっこ...かっこよかった?///
そ、そうか?そうかそうか!
奈々は見る目があるなぁ!ヘイヘイヘーイ!」
何者かにジャージを引っ張られる
京治さん?
「俺は...」
『ど、どうしましたか?』
「俺も...かっこいい?」
これは...なんだろう、母性本能?
『いえ、京治さんは可愛いです』
「ムスっ...」
膨れっ面になってしまった
あの時の京治さんはどこにいったのだろうか
もしかしてこれが本当の顔?なのかな...?