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秘密の関係...【R18】

第3章 仮面の裏は…



『あの~…失礼します…』

ドアを開けて中を覗くと皆さんの目線が突き刺さる

うぐっ…この感じ嫌いだ…

「おお!奈々!!どうした~?」

『あ、木兎先輩…えっと、説明とやらを聞きに…』

「あー!あかーしのやつか!俺らも一緒に居よっかな!!
 エンリョなく入っていいぞ~!」

なんか赤葦先輩の顔が…歪んだ…?まあいいか

『では、失礼します…』

「おう!ここ座っていいぞ~!!」

『え…そこですか!?いや、でも…えっと…』

何故こんなに戸惑うのかって?

だって木兎先輩は

自分の膝を叩いてここに座れと言っているから。

主将の膝に乗るなんて…殺されてしまう!!

「ほーら、なあに恥ずかしがってんの~??」

『っ!?ちょっと!?』

腕を引っ張られて乗せられてしまった…

暗殺される…!

「よし!これでオッケ~
 じゃ、説明どうぞあかーしクン!!」

こんな状態で説明を聞けと?!

「ちょっと、木兎さん
 奈々が困ってるじゃないですか。」

困ってます困ってます助けて赤葦先輩!

「俺がします。貸してください。」

「エー!あかーし!!」

すると私は赤葦先輩にひょいっと持ち上げられ

そのまま赤葦先輩の膝の上へ…

『ひぇっ!?えっ…待って!?ください!』

「ん?どうしたの?奈々」

『えっと、その…なんで…』

「何もないなら説明始めるよ。」

『あ、ハイ。』



そうして私は赤葦先輩の膝の上…

それに赤葦先輩は私の肩に顎を乗せているから

とてつもなく顔が…近い…

耳元で話されるから変な気持ちになりそう…

もうっ!心臓の音がうるさい…聞こえてたらどうしよう!

説明が頭に入らないっ!木兎先輩達うるさいし!!

「——で、ボトルを会場に……って聞いてる?」

『ひゃいっ!?』

「…聞いてなかったね。」

『す、すいません…』



「……ねぇ、」

『は、はい』

「なんでそんなに顔赤いの…?」

『んっ…』

「ね、どうして?」

ねっとりと耳に纏わりつくような声…

『部屋が…暑くて……それで…』

「それで…?教えて」

『っ…赤葦先輩が…』

「俺が?」

『赤葦先輩が…かっこいいから…です。』

「…へぇ。」




私は赤葦先輩に押し倒された。








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